休み時間の逃避

昼間、街を歩きながら、僕は夢を見ていた。

多分悲しい夢だったんじゃないかと思う。

そして、目が覚めた俺は夢を見ていた。

夢の中で、俺は街を歩きながら、ただ、懐かしい夢を見ていた。

そこでは、ふわりと、風が吹いていた。

優しさに抱かれた僕はビルの屋上から飛び降りた。

飛び降りながら、俺は夢を見た。

それは、ビルの屋上から飛び降りる夢だった。

夢から目が覚めると、俺はいつものように学校にいた。

どうやら休み時間が後少しで終わろうとしている所らしい。

俺は急いで机の中から教科書を取り出した。帰りてえよ。