■
学校からの帰りのバスの中で、俺は学生がひしめく窮屈なスクールバスの通路に立っていた。
ほぼ真横だが、こちらから見て顔だけが確認できない程度には斜め前の位置にある座席に、茶髪ロングの女が座っていた。
そんな一方的に視姦ができる立ち位置から、しかしひっそりとその女を横目した。
シャツの上からツンと尖った2つの膨らみが確認できた。
先端に向かって、曲線のように丸みを帯びて収斂していくというよりは、円柱のように直線的な勾配をもっていた。
小振りでいながら、ツンと立っているという要素の組み合わせが、強がってみせる子どものようないじらしさを演出していた。
手提げかばんと紙袋が綺麗に膝のうえに並べられているのが、とても可愛らしかった。
スマホを取り出さずに、じっと座っているのも素朴な感じで良かった。
なにより、顔が見えないのが絶妙に性欲を煽った。