物理学への所感

 電気基礎の期末試験があった。勉強してないから当然の結果なんだけど、全然問題が解けなかった。

 昔から物理は電気回路や力学含めて苦手だった。物理は一回授業を受けただけで覚えられる性質の科目ではないから、自学しない俺にとっては根本的に相性が悪い分野だったのだ。

 それに、公式の意味などは、それを導く過程での複雑な計算の末に、もはや読み取れないほど希釈されてしまっている。よって、前もってただの記号列に過ぎない定理や公式を丸暗記する必要があるわけだが、それらを忘れてしまえば何一つ残らないという虚しさがある。しかし、人間である限りは確実に忘れてしまう。それでも、それを維持しようとするときには高いコストが必要になるので、物理を本職にする学者のような人間でもなければまるで割にあわない。そもそも安易な気持ちで手を出してみようなどと思うこと自体が馬鹿げている分野なのだと思う。