2016-05-04 ■ 詩 部屋の窓から眺める、まだかすかに光を残して紺色のまま沈む空。 開けた窓から冷たい空気が少しだけ流れこんでくる。 吸い込んだ空気が俺に微睡みをみせる。 もっと流れ込んでくれたら、思い出を取り返せる予感がある。 カップに入った安いインスタントコーヒーを飲む。 昔をよく覚えてもないくせに、この空気だけは変わっていないものだなあと錯覚する。