嗚あ…:@・

 もう都合のいい敵もイベントも、定期考査も授業中の指名もない。センター試験も大学受験もないんだよな……。

 

 昼に外から聞こえてくる出身中学校のチャイムを聞いたとき、何か核心的なものを聞かされてしまったような気がしてドキッとした。

ドキッとして、僕は脳内で昼下がりの校舎内を思い出していた。

肌寒いくせにムカつくほど日差しが穏やかな教室のあの感じを思い出してしまった。

 

 今からあそこにむかって走り出したところで、知ってる人はもう誰もいないんだ。