充実感は燃料のように定期的に外部から補給する必要があると気づいた。つまり、充実感のためには定期的に可愛い女の子頭をなでなでしてもらわねばならないということだ。

 俺は今まで充実感を自然に自己生成し続ける事ができるような理念あるいは思考モデル存在すると頑なに考えてそれだけを模索していた。今更になってそれが間違いだったという事に気づいたところで、これまで散々、一切の人間関係の構築を放棄してきた俺の許に、そんな女の子が現れることなどあるはずもない。

 だから俺は生涯一日中布団に寝転がってヨダレを垂らしながらスマホを弄るだけの今の生活から抜け出せそうにない。

仮に俺が自室の中で突発的な死因によって死んだとしても、2ヶ月間は誰にも気づかれずに腐敗していく自信がある。

つまり俺は独りも友達がいないわけだが、しかし、そのことをあまり気にしてはいない。

だって、今さら人と話すことなんて無いでしょ?